道冷工について
MESSAGE
会長よりご挨拶
本日の第14期総会にて、新たに一般社団法人 北海道冷凍空調工業会(通称=道冷工)の会長を仰せつかりました道央支部所属・東冷機工業の一條和紀でございます。会長就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
まずは、前会長の大野英人様のこれまでのご尽力に敬意を表するとともに、厚く御礼を申し上げます。道冷工ホームページをリニューアルされ、会員企業の求人情報の発信も加えるなど、大野前会長が整えられてきた基盤を活かしながら、中・長期的課題、あるいは、新たな喫緊課題の解決に力を尽くして参ります。
また、本日は道冷工の創立70周年を祝う記念総会でもあります。今日までの諸先輩方のご苦労、ご活躍、北海道をはじめとする地元自治体の方々のご理解、ご協力に、改めまして深く感謝申し上げます。それとともに、理事の皆様、さらには青年部員の方々など、今日の道冷工活動の原動力となっている現役会員の皆様の積極的なご協力にも心より御礼を申し上げます。
さて、私たち道冷工は、道内唯一の空気調和[空調]・冷温熱製造[冷熱]設備業の業界団体であり、その始まりは昭和29年(1954年)1月に初代組合長・中野一雄氏(中野冷凍機)と会員12社で発足した「北海道冷凍機業組合」です。昭和47年(1972年)に現名称に改称するとともに、全国団体である一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会(通称=日設連)に加盟いたしました。さらに、平成22年(2010年)11月には一般社団法人への改組を果たしており、本年は一般社団法人化から15年目にあたります。
道経済においては、鉱山業の隆盛から衰退、一貫して主軸を担い続ける農業、漁業、酪農業、畜産業などの一次・二次産業、製紙業や鉄鋼業、近年の自動車産業やデータセンターの増加、そして、観光産業と70年という長い時間のなかで変化をしながらも発展を続けていることは、皆様ご承知の通りです。そのなかで私たちは、これら産業の空調・冷熱ニーズに応えることで、道経済発展への寄与を続けると共に、業界規模を広げてきました。現在の会員数は185社(令和7年4月現在)と最初期の10倍以上に増えており、なお拡大基調にあります。
地元唯一の空調・冷熱設備業界団体として、これまでに様々な取り組みを行ない、業界の地位向上にも努めて参りました。フロン排出抑制法の法定点検の担い手として「冷媒フロン類取扱技術者」を道内で最も多く輩出しているのが私たちです。設備管理者の法令遵守を技術・経験・知識面で支え、ひいては地球環境の保護促進に貢献し続ける道冷工の存在意義は決して小さくありません。また、上部団体である日設連の協力を得ながら「銅管ろう付・フレア加工技術講習会」を適宜開催し、会員企業の冷媒配管施工技術の水準維持・向上にも努めています。
近年の道内市場は変化の“うねり”の中にあります。新型コロナ禍終息と円安長期化で北海道を訪れる外国人観光客が急増し、交通、観光、外食、宿泊などの業種・業界の稼働率は高止まりの状況にあります。また、千歳エリアでの半導体工場建設と札幌都心部の再開発計画の工期の重なり、熱中症対策目的のエアコン(冷房)市場形成など複数の需要が集中したことで、空調・冷熱設備の施工現場では人手不足が一段と進んでおり、自然な流れとして上昇した労務単価水準を魅力として内地から参入する動きも続いています。ただし、ごく最近では、物価や労務費の高騰から計画を縮小する動きが一部に出始めており、地元業界としては今後の動向に注視する必要があります。
他方で、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」実現でも、私たち空調・冷熱産業界は大きな役割を担っており、特に冷媒ガスは緊急性の高い課題です。低GWP冷媒や自然冷媒への転換、新品フロン総量規制を背景とした既設(HCFC、HFC)向けの再生品確保が注目されていますが、道内では回収したフロンの再生処理、再生品販売の動きが加速しており、こちらも今後の動向に注視しつつ、地元業界としての関わり方を模索していく必要があります。
そして、いま、道冷工と会員企業の皆様にとって、最大の懸案事項が“若年入職者の確保と定着”です。少子化による若年人口の減少傾向は北海道でも顕著で、この10年間で道内高卒者数は2割以上減り、一方で進学率は10ポイント近く上昇、東京など道外への進学率も上がるなど若年入職者の分母は萎み続けています。“売り手市場”が続くなか、資本力や収益規模が大きい大手・上場企業との人材獲得競争に打ち克つには、会員各社が給与や待遇などを最適化することも勿論重要ですが、中小企業の多い私たちにとっては社会での知名度の低さも大きな課題です。新たに道冷工ホームページで発信を始めた「会員企業の求人情報」を十分に活用し、より多くの若者に“知ってもらう”ことが重要と考えています。関連して、日設連と協働しながら、道内各校との関係を強化し、出前授業などの交流を通じ、高校生、技専校生に道冷工、会員、業務の内容や意義などを知ってもらうことにも並行して注力していきます。
私たち道冷工は、需要動向や社会構造が大きく変化を続けるなかでも、空調・冷熱設備の適切な管理と効率的な運用を通じ、未来の世代に美しい地球を残すための責任を今後も果たしていきます。会の運営、様々な委員会・支部会活動では、引き続き会員の皆様のご協力が必要です。業界としての地位向上、北海道の空調・冷熱設備工事業界を次世代へと紡ぐべく活動して参ります。主旨ご理解、賛同いただき、今後ともご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
結びに、本日ご参集の皆様のご多幸、会員企業や関連団体の益々のご発展を祈念し、会長就任のご挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございました。
2025月1月末日


PURPOSE
道冷工の目的
当工業会は、会員相互の啓発によって冷凍空調技術の総合的な進歩・向上を図り、冷凍空調業界の健全な発展に資するとともに、会員相互の親睦交流並びに地球環境保全・社会への貢献を目的とし、更に会員への支援等を通じ会員に寄与する事を目的とする。
HISTORY
道冷工の沿革
1954年(昭和29年)1月7日 | 北海道冷凍機業組合として、会員数12社にて発足 |
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1972年(昭和47年)1月7日 | 北海道冷凍空調設備工業会に改称し一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会の構成団体となる。 |
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2010年(平成22年)11月1日 | 一般社団法人北海道冷凍空調設備工業会として改組 |
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OUTLINE
法人概要
本部所在地 | 〒060-0042 札幌市中央区大通西18丁目1番地27 山京大通ビル302号 |
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会員数 | 184社 (2024年11月現在) |
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TEL | 011-623-3560 |
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FAX | 011-623-3561 |
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ORGANIZATION
道冷工の組織図

DIRECTORS / OFFICERS
理事・役員紹介
第14期
会長 | 一條 和紀 | 東冷機工業(株) |
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副会長・技術法制委員長 | 塩入 修 | 北栄冷機工業(株) |
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副会長・経営委員長 | 金谷 渉 | (株)空冷社 |
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総務委員長 | 田尻 耕一 | 田尻機械工業(株) |
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旭川支部長 | 上野 純弥 | 旭川冷機工業(株) |
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帯広支部長 | 西田 典功 | 西富産機(株) |
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北見・網走支部長 | 井戸 仁志 | 井戸冷機工業(株) |
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帯広支部長 | 西田 典功 | 西富産機(株) |
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釧路支部長 | 田向 隆正 | (有)昌立冷機サービス |
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函館支部長 | 田中 大貴 | タナカ冷機工業(株) |
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理事 | 五島 秀 | 五島冷熱(株) |
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吉田 喬一 | (株)北冷製作所 | |
池端 明 | エーシーエルム工業(株) | |
大矢 淳司 | (株)ダイイチ・エンジニアリング | |
吉田 哲 | (有)北新冷機工業 | |
梅村 俊範 | (株)恵菱設備 |
監事 | 美馬 剛 | (株)エコテック・ワン |
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川尻 敦史 | (有)レフテック |
ABOUT US
道冷工について

CHAIRMAN
歴代会長(組合長)
初代 | 組合長 | 1954~1955 | 中野 一雄 | 中野冷凍機 |
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ニ代 | 組合長 | 1956~ | 田中 秋四郎 | 木下工業 |
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三代 | 組合長 | 1957~ | 有明 寛 | 長谷川鉄工所 |
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四代 | 組合長 | 1958~ | 神谷 実 | 中須製作所 |
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五代 | 会長 | 1959~ | 福島 嘉博 | 岡本鉄工所 |
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六代 | 会長 | 1960~1980 | 岡村 勇 | ダイヤ冷暖工業 |
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七代 | 会長 | 1981~1992 | 塩入 久之 | 塩入冷機 |
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八代 | 組合長 | 1993~2000 | 田尻 茂雄 | 田尻機械工業 |
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九代 | 会長 | 2001~2010 | 谷原 強司 | 谷原冷機 |
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十代 | 会長 | 2011~2020 | 田尻 耕一 | 田尻機械工業 |
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十一代 | 会長 | 2021~2024 | 大野 英人 | 大野冷機 |
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十二代 | 会長 | 2025~ | 一條 和紀 | 東冷機工業(株) |
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